「E257系0番台あずさ・かいじに乗る」
筋金入りの子鉄な息子との約束を果たすべく、甲府・富士回遊の日帰り旅に行ってきました。
この記事は、子鉄とパパの、平凡だけどちょっと心温まる鉄道旅の記録です。
子鉄な息子との日帰り電車旅!
新宿起点で甲府・小淵沢・野辺山・富士・御殿場を回遊する旅の記録
甲府・小淵沢方面にお出かけされるご予定のある方、子鉄との日帰り旅行を検討中のパパ&ママには役に立つ旅の記録になってますよ。
甲府・富士をぐるっと回る、旅の概要
旅のテーマは「乗って、見るだけの電車旅」。
新宿駅を始発終点とし、「甲府駅→小淵沢駅→野辺山駅→富士駅→新宿駅」を電車でぐるっと回って帰ってくる日帰りコースです。
我が家では電車旅のお供として、必ず「旅のしおり」を作成しています。
具体的な行程表が知りたい方は、こちらの記事を覗いてみてくださいね。
出発進行!まずはスタート地点の新宿駅へ

時刻は朝の6時。
07:03新宿発の臨時列車「かいじ83号」に乗るため、まずは新宿駅へ移動です。
朝から出会えたのは小田急ロマンスカーMSE。
乗車する快速急行が赤い1000形であることを密かに祈りましたが、さすがにそこまでのラッキーはありませんでした。
駅に着くと、3番線にMSEの姿が…。
ロマンスカーは2番線発着のことが多いので、こちらはラッキーでした。
小田急ロマンスカーカフェ横の改札を出て、JRの改札方面に向かいます。
いわゆる「西口」ですね。
…あれ?あれれ??お馴染みの西口改札が、、、ないっ!!
それもそのはず。2020年7月19日より、東西自由通路の供用が開始され、改札口の向きが変わっています。
これ、ずーっと工事してました(2012年から)から、感慨深いものがありました。
ということで、思わずパシャリです。

いよいよ!憧れのE257系0番台に乗車!
改札内に入ったら、中央本線の特急ホームである9•10番ホームに移動です。

あと5分で入線だ…とカメラを構えていたその時、けたたましいサイレンがホームに鳴り響きました。
「非常停止ボタン」が押されたのです。
時刻は朝の7時。ざわつく駅構内、そして走り回る駅係員の皆さん。
何があったのかは見えませんでしたが、ものの5分程度で安全確認が取れました。
そして、何事もなかったかのように「E257系0番台かいじ83号」の入線です。
これこそまさに、子鉄な息子のいちばんのお気に入りの車両です。
今では新型車両であるE353系への置き換わりが進み、臨時列車でしか出会えません。

記念撮影を終えたら、早速乗り込みます。
子鉄な息子との約束を果たした瞬間ですね。



日本の四季をイメージした車体デザインに合わせ、座席シートも床下もカラフルに彩られています。
時刻は07:03、定刻通り新宿駅を発車です。
車内の楽しみといえば、やはり食べ物!
ということで、早速始めます。

食べながら「最高だな!」と声を掛け合うのが、二人のお約束です。
少し進むと車窓から車両基地が見えました。
おそらく三鷹の車両基地だと思います。

大月あたりを過ぎてくると、景色は緑の包まれます。

こんなラッピング車両も見れました。
富士急行の「バンドリ!ガールズバンドパーティー!」というアニメのコラボラッピングだそうです。

かいじ号終点、甲府駅に到着!小淵沢駅を目指す!
時刻は08:39、終点甲府駅に到着です。
次に乗る電車の発車時間まで、甲府駅周辺を探索です。
北口の宝石展示を見た後に、南口に移動して、「武田信玄像」とパシャリ。

身延線とも記念撮影して、次に乗車予定のE353系あずさを待ちます。
09:29、あずさ入線です。これに乗って小淵沢駅を目指します。
HIGH RAIL 1375(ハイレール)との初対面!
09:53、小淵沢駅に到着です。

ホームの待合室も木造りでとっても洒落ています。

小淵沢駅の屋上には展望スペースがあり、四方の山々を眺めることができます。
こちらは屋上から発見したHIGH RAIL 1375(ハイレール)です。


ホームでは乗車準備中のHIGH RAIL 1375(ハイレール)の撮影大会が始まっていました。

いかにも撮り鉄な方が、ミラー越しのHIGH RAIL 1375(ハイレール)を撮影していたので、真似してパシャリ。

発車予定時刻の10分ほど前になると、続々と人が乗り込んでいきます。
入り口にはコロナ対策として、アルコール消毒液が設置されていました。
僕らの席は1号車のペアシート。
外向きに設置されているので、とてもよく景色が見えます。

席に着いたら、早速乾杯。
写真の後ろにあるのは、入り口に設置されていた記念乗車スタンプです。

発車してしばらくすると、1号車の物販カウンターがオープンしたとアナウンスがあったので、こちらのキーホルダーを購入。

しばらく揺られていると、清里駅に到着。
ホーム横には素敵なSLが並んでいました。

清里駅の次は野辺山駅に到着です。
野辺山駅は、標高1345.67mにあり、JR線の最高駅として有名です。
駅舎を見学したり、写真撮影を楽しんだりできるよう、駅で10分ほど停車してくれます。


駅構内には踏切があり、そこでも記念撮影を楽しむことができました。
炎上しそうな写真ですが、HIGH RAIL 1375(ハイレール)停車中の進入はないので、安心して撮影することができます。

発車時刻が近づくと、駅構内にその旨アナウンスが響きます。
僕たちは野辺山駅で降りるので、出発を見送ります。
野辺山駅は”遊具”が熱い!
小淵沢駅に戻る電車を待つ間、野辺山駅周辺で時間を潰します。
駅を1歩出ると、子供のテンションが一気に上がる大きな遊具が飛び込んできます。

その名も「ふくろうの森 機関車ひろば」。
遊具も充実していて、SLもあるので、1時間ぐらいならあっという間に過ぎてしまう素敵な公園でした。



一通り遊んだら、野辺山駅横のお土産ショップでお土産を購入。
選んだのは組み立て式の機関車。
クレジットカードは使えませんでしたので、ご利用の際はご注意くださいね。

ちなみに後日組み立てた完成品がこちら。
大の大人が本気を出して、5時間かかりました…。

富士・御殿場を目指して、甲府まで戻る
さて、時刻は12:13、臨時の八ヶ岳高原列車に乗車し、小淵沢駅まで戻ります。

12:49、小淵沢駅に到着です。
臨時のE257系下りとE353系の上りが来る、とのことで、駅の外で待機です。

大迫力の通過を見ることができました。
さて、小淵沢を満喫したところで、次は富士・御殿場方面に向かうため、一度甲府に戻ります。
利用するのは中央本線211系です。
朝早かったので、乗車中にさすがに寝落ち。

13:47、甲府駅に到着です。
甲府駅の改札を出て、すぐ左手にお土産屋さんがありますので、そちらで買い物です。
ワイドビューふじかわで富士回遊
買い物を終えたら、身延線の特急ワイドビューふじかわに乗り込みます。
発車時刻は14:35、富士駅までの約2時間弱の乗車となります。

ふじかわ車内ではひらがなの特訓です。

のどかな田園風景も広がっているので、車窓ウォッチでも十分楽しめます。

富士駅に到着したら、乗ってきたワイドビューふじかわを見送ります。
富士駅でスイッチバックし、そこから先の清水や静岡までは先頭車両が逆となります。
富士駅からは在来線を利用して御殿場駅に向かいます。
JR東海道本線で沼津駅に向かい、JR御殿場線に乗り換えて御殿場駅を目指します。
御殿場駅への到着は18:17頃でした。
ふじさんMSEで帰路に着く
御殿場駅に着くと、待避線ですでにMSEが待機中。

出発予定時刻の20分近く前にはホームに入線してきたので、熱い中待つことなく、大変助かりました。
時刻は18:47、御殿場駅をふじさん6号のMSEが発車です。
降車駅の新百合ヶ丘到着は20:01。
そこから先は、電車を乗り継いで21時前には無事帰宅。
朝の6時から夜の21時まで、気付けば15時間にわたる長丁場となりました。
「甲府・富士回遊」日帰り旅の総括
やはり一番の思い出はなんと言っても、念願の約束「E257系に乗る」を果たせたこと。
春の臨時で乗ろうと決めていた矢先に、コロナの影響で全て流れてしまったので、正直「このまま廃車か…?」と諦めかけていたところでした。
降車時に涙目になる息子の姿は一生忘れられないでしょう。
帰宅後、旅の思い出は、このような形で結晶となりました。

「連れて行ってくれてありがとう」という感謝の気持ちだそうです。
どこまでも「また連れて行ってあげたい」と思わせるのが上手な息子ですね。
親子の電車旅の思い出は、必ず切っても切れない「絆」になる、僕はそう思っています。
「子供の好きにとことん寄り添う」、皆さんもそんな気持ちで親子の電車旅に出かけてみてはいかがですか?
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