- 起業したいけど、アイデアが全く浮かばない
- 新規ビジネスって、一体何から考えればいいのか…
この記事では、そんな悩みを解決します。
僕もサラリーマン人生の中で、数多くの新規事業立ち上げに従事してきました。
問題解決って日々の生活でも何気なくやっていますが、いざビジネスアイデアとして考えようとすると混乱することありますよね。
そこで今回は、
身近な問題発見の切り口
アイデアを具体化するための超簡単フレームワーク
について、わかりやすく解説していきます。
あらゆるビジネスシーンにおいて最も大切な動きは「初動」です。
これを読めば、問題解決の初動ともいえる問題発見の糸口を掴むことができるようになります。
最初の踏み出し方が分からず、時間が経過してしまい、最終的には後手後手に…という経験をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
そもそも問題解決とは?
巷には問題解決に関するノウハウや知見がゴロゴロ転がっています。
書籍でもWebでも、その情報に簡単にアクセスできるますよね。
しかし、それでも問題解決の糸口を掴めず、悩まれている方は多いと思います。
「で、結局何を考えればいいの?」、そんな気持ちなのではないでしょうか。
そこでまずは「問題解決とは何か」を理解するところから始めましょう。
「問題」および「問題解決」とは以下のように定義することができます。
- 「問題」:「理想」と「現実」のギャップ
- 「問題解決」:理想の状態を実現するために、現実とのギャップを埋めること
例えば、今季の利益が300万円だったとします。もし理想とする目標が100万円だった場合、これは問題どころか、大躍進ですね!次なる目標を決めてそこにチャレンジするだけです。一方で、目標利益が500万円だった場合はどうでしょう?これは「問題」ですよね。200万円もショートしています。それだけのギャップがあるということです。
そして、この「理想と現実の間にある200万円のギャップ」を解消していくことこそが問題解決です。
いかに売上を伸ばすか、いかにコストを削減するか、を考え抜き、解決策を実践していくことが問題解決の流れになります。
ビジネスのほとんどは、この「問題」の上に成り立っています。
言い換えると、この「問題」を解決するために、人々はお金を使い、そこにビジネスチャンスが生まれます。
つまり、問題、すなわち人々の理想と現実のギャップがあるところに、お金のやり取りが発生するということです。
そのため、新規ビジネスを考える上では、この「問題」を発見するプロセスが重要になってきます。また、つまづきやすいのもこの部分です。
以降、社会に散財する問題を手軽に発見するための簡単な切り口について、解説していきます。
問題発見の入り口は2つある
ここでご紹介する問題発見の切り口は、二つあります。
一つが「できない・やりたくない」、もう一つは「3つの”不”」です。
「できない・やりたくない」
既存サービスから考えるとわかりやすいので、例を使います。
例えば、家事代行サービス。部屋の掃除もしたいし、洗濯物も溜まってる…家事のこといろいろ”やりたい”のに、忙しくて”できない”。部屋から異臭が…さすがに掃除し”なければいけない”けど、汚すぎて”やりたくない”。
こんなとき、お金を払ってでも代わりに家事をしてくれる「家事代行サービス」を使いますよね。
これを少し型に起こしてみると、商品やサービスを使いたい場面(すなわちお金のやり取りが発生する場面)とは、大きく4つに分類できるのです。
- やりたい、でも、できない
- やりたい、でも、やりたくない
- やらなきゃ、でも、できない
- やらなきゃ、でも、やりたくない
問題を探すときは、これらを一つずつ当てはめていけば良いのです。
まず、人がやりたいと思うであろうこと、人がやらなければいけないと言う必要性に迫られることに想像力を働かせます。
いわゆるニーズと呼ばれているものです。
次に、洗い出したニーズの中で、できないことややりたくないことを洗い出します。
「誰を主語にするか」によってニーズは変化しますので、様々なパターン(性別、年代、職業…etc)で検討してみましょう。
「3つの”不”」
嫌だなぁ…めんどくさいなぁ…心配だなぁ…といった感情面を切り口とする考え方です。
3つの”不”とは「不安・不満・不便」を指します。
社会を生きる人々は、何かしらの不安や不満、不便を感じながら生活しています。
一部にはグッと我慢して、そういった不の要素と共存しているような人々もいますが、大多数の人々は、不の要素を解消するために時間やお金を費やしていることでしょう。
新規ビジネスでは、そこに想像力を働かせます。
まずは不の要素をとにかく洗い出し、どんな商品やサービスがあれば、不の要素を軽減もしくは解消できるか、を突き詰めていくのです。
この考え方の良いところは、不の要素の軽減・解消が、そのままユーザへの提供価値になるという点です。
「不を無くす」というシンプルな思考でどんどんアイデアを出していけばいいので、クリアな頭で考え続けることができます。
出したアイデアは次に紹介するフレームワークを使って、具体化していきましょう。
発見した問題をビジネスアイデアに変換しよう
さいごに、出したアイデアを具体化するための簡単フレームワークをご紹介します。
MBAの教科書に出てくるような小難しいものではありません。
ビジネスにおいては、「ユーザが、抱えている問題を、商品やサービスを通じて解決し、ユーザに変化をもたらす」ということが、お金を稼ぐという点でも、社会貢献するという点でも不可欠な要素になってきます。
どんなに奇抜なアイデアでも、ユーザの問題を解決して、変化をもたらすことができなければ、ビジネスにはつながりません。
思いついたアイデアを以下のフレームワークに当てはめて、少しばかり具体化しましょう。
<アイデア具体化フレームワーク>
- 誰にとっての(ターゲット)
- どんな問題を(問題・理想と現実のギャップ)
- どうやって解決して(手段・解決方法)
- どんな価値を提供するか(もたらされる変化)
見つけた問題について、全ての項目を洗い出してみましょう。
できるだけ具体的に書ければベストですが、抽象的にでも埋められなければ、それはボツ案です。
先に紹介した「3つの”不”」の考え方であれば、変化の部分が全て「不の軽減・解消」になるので、わかりやすいと思います。
一つだけ、例をご紹介しておきます。
台風や豪雨などの気象災害において、「非難すべきか否か」について迷われたことはありませんか?
以下は、災害時に一人ひとりの状況に応じて最適な情報を提供してくれるサービスについて、ワンステップだけ具体化したものです。
<フレームワーク活用例>
・誰にとっての(ターゲット)
子育て世帯や高齢者、そしてその家族が
・どんな問題を(問題・理想と現実のギャップ)
気象災害時に生命を守るための行動を判断する上で必要となる情報や最適な選択肢を得ることが難しい状況に対して
・どうやって解決して(手段・解決方法)
ビッグデータやAI、クラウド、ドローンといったデジタル技術を活用して、その人が抱える事情や直面している状況に応じて、判断に必要となる情報や取り得る選択肢を受動的に受け取れる仕組みを構築することで
・どんな価値を提供するか(もたらされる変化)
不の体験を軽減する
<不安>
どの行動が最も安全か判断できない、最適な行動を判断できる自信がない、家族のために情報を取りに行く余裕がない、一刻も早く情報が欲しい…
<不満>
どの情報が自分に関係あるのかわからない、関係ない情報でもアラートが上がる…
<不便>
公開されている情報をどう解釈していいかわからない、判断するための情報がどこにあるのかわからない、もしくは点在していて取りに行くのが大変…
いかがでしょうか。
「その問題に対して、何か手を打てることがありそうだな」と感じることはできたのではないでしょうか。
まだまだ実現性やマネタイズなど、検討すべきことは盛り沢山ですが、「考えなきゃな」と気付けることも、このフレームワークの不完全性が持つメリットでもあります。
また、ワンステップだけアイデアを具体化しているので、議論を良い意味で発散させることもできます。
そのため、周囲の人に相談した際に、アドバイスがもらえやすくなります。
小学生でも使える簡単なフレームワークですので、「社会課題を解決しよう!」などというお子様の宿題でも大いに役に立つと思います。
ぜひ覚えて使ってみてください!
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